にげはじFXNIGEHAJI — 脱サラと自由のリアル

量を減らしたいのに、減らせなかった|1通貨から持てる口座を開いた話

窓辺の机に置かれたノートと数枚の小銭、小さな鉢植えを描いた水彩イラスト

含み損で眠れなくなった夜のことは、前に書きました。あの夜を境に、私はポジションの量を「眠れるかどうか」で決めると腹をくくった。ただ、あの話には続きがあります。翌日、実際に注文画面を開いて数量を少しずつ下げていったら、ある数字より下に入力できなかったんです。減らすと決めたのに、減らせない。自分の口座に床があるとは、その時まで考えたこともありませんでした。

先に結論を書いておきます。足りなかったのは我慢する意志ではなく、量を下げられる余白のほうでした。心が耐えられる量より、口座が扱える最小の量のほうが大きかった。それで私は、1通貨単位から持てる松井証券のFXを3つ目の口座として開くことになります。増やすのがいい、という話ではありません。自分の床がどこにあるのか、一度見ておいたほうがいい、という話です。

この記事でわかること 眠れる量まで落とそうとして最小取引単位に当たった経緯/松井証券のFXが説明する「1通貨単位から」という下げ方/レバレッジコース4種類という、もうひとつの量の調整のしかた/口座を3つに増やして感じた面倒と、それでも開いた理由。

減らそうとして、床に当たった

きっかけになった夜のことは脱サラ後、含み損で眠れない夜に決めたFXの量に書いた通りです。あの記事で私は、眠れる量が自分の適量だ、と結論づけました。書いた時点では、それで話は終わったつもりでいました。

ところが実践してみると、量を落としていく途中で手が止まる。注文画面の数量欄が、それ以上小さい数字を受け付けてくれない。感覚としては、まだ半分にしたかった。でも刻めない。量を減らすというのは自分の心の問題だと思い込んでいたのに、道具の側にも下限があったわけです。

気づいてしまうと、この一段が重かった。私の眠れる量が仮に最小単位の半分だとしたら、私はこれから毎回、自分にとって多すぎる量で入り続けることになる。眠れる量に落とすと決めたのに、口座の仕様がそれを許してくれない。そういう状態でした。

持っていた二つの口座では、これ以上小さくできなかった

そのとき私が使っていたのは二つです。ひとつは自動売買を少額で走らせて眺めるだけの「眺める口座」で、外為オンライン。もうひとつは自分で判断して触る「触る口座」で、DMM FX。どちらも役割がはっきりしていて、使っていて不満はありませんでした。今も両方そのまま使っています。

足りなかったのは、たった一点だけ。もっと小さく持ちたい、というところでした。だから乗り換えではなく、追加を考えることになった。念のため書くと、私は他社の最低取引単位を全部並べて比べたわけではありません。自分の口座で刻めなかった、というだけの話です。他社の条件は公式ページで確かめてください。

量の下げ方は、単位とレバレッジの二つあった

探しているうちに行き当たったのが松井証券のFXでした。取引ルールのページを読むと、米ドル/円の最低取引単位は1通貨単位。呼値は0.1銭と書かれています。松井証券「FX 取引ルール」(2026年7月28日確認)。私が当たっていた床より、ずいぶん下まで刻める。

松井証券自身は、別のページでこう説明しています。「1通貨単位から取引できるので、100円から始められる」「一般的に1,000通貨からの取引が多い中、松井証券のFXでは1通貨から取引をはじめることができます」松井証券「100円から取引できる。FXはじめるなら、松井証券」(2026年7月28日確認)。この「一般的に1,000通貨」というくだりは、松井証券の説明としてそのまま引用しておきます。私は業界全体を調べたわけではないので、自分の言葉で断定はしません。

もうひとつ、量の下げ方があると知りました。レバレッジコースです。個人口座では、スタンダード25倍(証拠金率4%)、低レバレッジ10倍(同10%)、低レバレッジ5倍(同20%)、レバレッジなし1倍(同100%)の4種類から選べる、と説明されています。松井証券「FX 取引ルール」(2026年7月28日確認)。同じ数量でも、必要な証拠金が変わる。つまり、注文の数量とは別の場所でも、一回の重さを調整できるということです。私は低いほうを選びました。効率の悪い選択だと思います。それでも眠れるほうを取りました。

ただ、どれだけ細かく刻めても、そもそも口座に入れているお金が余剰資金を超えていたら意味がありません。私がいくらから始めて、どうやってその金額を決めたかは脱サラ後、FXはいくらから始めた?余剰資金の決め方のほうに書きました。

開く前に、自分に確かめたこと

私が先に見たのは、細かい条件のほうでした。取引手数料は無料と書かれています松井証券「FX 取引ルール」(2026年7月28日確認)。もう一方のページでは、取引手数料・自動売買利用料・口座開設手数料・口座維持手数料・ロスカット手数料・出金手数料が0円と説明されています松井証券「100円から取引できる。FXはじめるなら、松井証券」(2026年7月28日確認)。小さい量で長く置くつもりだったので、持っているだけでお金がかからないかは気にしました。

スプレッドは、数字だけ拾うと誤解します。米ドル/円は原則固定(例外あり)で、縮小スプレッドは0.1銭。ただしこれは、注文数量の合計が1〜1,000通貨以内で、かつ成行(ストリーミング)注文・成行決済などの条件を満たす場合の数字です。通常スプレッドは0.2銭で、各営業日9:00〜翌3:00。その時間帯以外は0.2〜6.0銭とされ、市場の急変時や流動性が低い時間帯には拡大する場合があるとも書かれています松井証券「FX 取引ルール」(2026年7月28日確認)。0.1銭という数字だけを覚えて帰らないほうがいい。条件つきの数字だ、とセットで持っておくものだと思います。

注文受付時間も見ました。米国夏時間で月曜7:00〜翌5:55。冬時間は時刻が変わると書かれています松井証券「FX 取引ルール」(2026年7月28日確認)。平日はほぼ24時間ですが、私はこの「ほぼ」の中身を確かめる癖をつけました。こうした条件は時期で変わるので、ここに書いた数字も含めて、開く前に公式ページで最新のものを確認してください。

そのうえで正直に書くと、口座を3つに分けるのは面倒です。ログインの手間も増えるし、年末に向き合う書類も増える。それでも開いたのは、量をもっと小さくしたかったからで、理由はそれだけでした。何を基準に口座を選ぶかという整理は脱サラ視点でのFX口座の選び方(少額・手数料重視)にまとめてあります。

弱点も書いておきます。1通貨で持つと、読みが当たっても手元の数字はほとんど動きません。金額の話をするなら、コンビニでおにぎりを買うほうが大きい。だから「これで生活が良くなる」とは、私はまったく思っていない。量を下げるのは稼ぐ方向の話ではなくて、続けるための話です。派手さを求めている人には、たぶんひどく退屈だと思います。あと、口座が3つになったぶん管理はだるくなりました。そこはまだ慣れていません。

量を、もっと小さくしたい人へ

条件は時期によって変わります。取引単位もスプレッドも手数料も、私がここに書いた内容ではなく、松井証券の公式ページで最新のものを必ず確認してください。それから、量を小さくできることと、たくさん入れていいことは別の話です。余剰資金の範囲を超えないところに置いておくのが先だと思います。口座を増やすこと自体を勧めているわけではないので、今の口座で自分の眠れる量まで刻めているなら、そのままでいいはずです。

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まとめ|下げられる余白を、先に持っておく

量を減らすと決めたところで話を終えていたら、私はきっと最小単位のまま入り続けていました。減らせなかったのは意志の弱さではなく、道具の下限の問題だった。1通貨単位という刻み方と、レバレッジコースという重さの変え方。この二つを知って、ようやく眠れる量を実際の注文に落とし込めました。

FXは元本の保証がなく、為替の変動で損失が生じるおそれのある取引です。私にとってのFXは今も収入の柱ではなくて、余剰資金で引く補助線でしかありません。だからこそ大事なのは、大きく張れることではなく、いつでも下げられること。もし今、自分の口座で床に当たっている感覚があるなら、意志で耐える前に、床の位置を確かめてみてほしいです。

あおい
脱サラしてフリーランスになった元・会社員。独立後の収入の波と向き合いながら、FXとは依存しすぎない距離で付き合っています。煽らない・大きく見せない・自分の失敗も書く、を心がけて手記を残しています。

FX(外国為替証拠金取引)は為替相場の変動により損失が生じるおそれがあり、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性があります(元本の保証はありません)。脱サラ・独立にも収入が途絶えるリスクがあり、本記事の内容は結果を保証するものではありません。本記事は情報提供および筆者の体験の記録を目的としたもので、特定の取引や口座開設を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。掲載内容は執筆時点(2026年7月)の一般的な情報であり、各社の最新の条件は必ず公式の情報源でご確認ください。本サイトはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を利用しています。